エルヴィス・イン・ニューヨーク
ELVIS /AN AFTERNOON IN THE GARDEN
エルヴィス・イン・ニューヨーク~40周年記念エディション(DVD付)
1956年以来だ。アメリカを代表するアーティストがニューヨークで演奏するのはなんと16年ぶりだ。
ロック史上にその名を残すパワフルなバンド。クリーデンス・クリアウオーター・リヴァイヴァルの<プラウド・メアリー>をエルヴィスが歌っているのは嬉しい。
ここでのエルヴィスは彼等の思いを最良の形にして熱唱している。
1956年、エルヴィスは嵐のような熱狂と批判の狭間で次々とニューヨークのテレビカメラの前に立った。
テレビ局はどう扱えばいいのか混乱していた。その混乱はエルヴィスにメンフィスの月を思い起こさせた。
「帰ってこいよ」とそう聞こえたのだろう。以来16年の歳月が流れていた。
2. That's All Right
3. Proud Mary
4. Never Been To Spain
5. You Don't Have To Say You Love Me
6. Until It's Time For You To Go
7. You've Lost That Lovin' Feelin'
8. Polk Salad Annie
9. Love Me
10. All Shook Up
11. Heartbreak Hotel
12. Teddy Bear, (Let Me Be Your) / Don't Be Cruel
13. Love Me Tender
14. Blue Suede Shoes
15. Reconsider Baby
16. Hound Dog
17. I'll Remember You
18. Suspicious Minds
19. Introductions By Elvis
20. For The Good Times
21. American Trilogy, An
22. Funny How Time Slips Away
23. I Can't Stop Loving You
24. Can't Help Falling In Love
1972年6月9日から11日にかけて4回行われたエルヴィス伝説のN.Yマディソン・スクエア・ガーデン・ライブ。無料招待なしのためボブ・ディラン、ジョン・レノンらも観客として入場。マスコミ各紙が絶賛したパワフルなものだ。その音源が6月10日夜8時の模様を収録した<AS RECORDED AT MADISON SQUARE GARDEN>。同じく昼2時30分の模様を収録したのがこの<AN AFTERNOON IN THE GARDEN>だ。
<AS RECORDED AT MADISON SQUARE GARDEN>は公演1週間後にリリース、またたくまにベストセラーとなり、ダブル・プラチナに認定された。どのライブよりもスピード感にあふれ激しく攻撃的で魅力的なアルバムだ。
一方<AN AFTERNOON IN THE GARDEN>は20年後のリリースだ。2枚の違いは何かといえば曲目が違うこともあるが、緊張感が違う。圧倒的に<AS RECORDED AT MADISON SQUARE GARDEN>の方が優っている。
どんな形かは別にしてロックンロールはエルヴィスがいなくてもいつか誕生しただろう。しかし実際にはエルヴィスによって生まれたロックンロールはエルヴィスだけのものだ。
優雅に、無気味に、だらしなく、華麗に。その視線は1956年のニューヨークに向けられ、ニューヨークの街を散歩した21才の自分にむけられている。そんな気がするパフォーマンスなのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿